下痢、嘔吐
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下痢、嘔吐

子どもの下痢はウイルス性胃腸炎が主な原因で、多くは1週間程度で自然に治ります。最優先はこまめな水分・塩分補給(経口補水液など)による脱水予防です。食事は無理に摂らず、おかゆやうどんなど消化の良いものを与えます。ぐったりしている、嘔吐が続く、3日以上下痢が続く場合は医療機関を受診してください。
ウイルス・細菌性胃腸炎(ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスなど)や食物アレルギー、乳糖不耐症などが原因となることが多いと考えられます。
「保育園から何ウイルスなのかを診断してもらってくださいと言われた。」とご相談を受けることがよくあります。ウイルスを特定してもその後の対処方法は変わりません。また特定できるウイルスも限られています。ただどんなウイルスでも、感染性がありますので、しっかりとした感染対策を行うことが大切です。
胃腸炎症状があった場合には、何のウイルスなのかよりもどの様に感染対策をして、他の人に広めないか、また、感染したお子さんをどの様にケアするかが大切です。またある種の食物アレルギーでも下痢を起こすことがありますので一度ご相談ください。
必ずお子さんの様子やうんちの色・形状をよく見てください。うんちは写真に撮って残しておいていただければ診察の助けになります。活気があり、水分が摂れていれば家庭で様子を見て良いと思われます。受診の目安はぐったりしている、唇が乾いている、おしっこが半日以上出ていない、血便、激しい腹痛などがある時です。下痢止めはウイルスを体内に留めてしまう可能性があるため、医師の指示なしに使用しないでください。
こどもは脱水状態に陥りやすいのが特徴です。お子さんの状態をよく観察して、必要に応じて失われた水分や塩分(電解質)をこまめに補給することが重要です。以下の様な症状がある場合は脱水の可能性がありますので注意し早めに医療機関を受診してください。
脱水症状に陥らないためにも、適切な水分摂取を行ってください。
体液の成分である電解質(ナトリウム、カリウムなど)が入った水分を摂取しましょう。お茶、麦茶、真水などでも結構ですが、吸収が悪いため、有効な水分摂取にならない場合があります。電解質の入ったスポーツドリンク、イオン飲料などは電解質の量は十分ではなく、脱水の予防や改善に飲むものとしては不十分かもしれません。
脱水症状がある場合には、一般に「経口補水液」(大塚製薬:OS-1:オーエスワンなど)が有効です。1日当たりの水分摂取量の目安は、乳児で体重1kgあたり1日50~100ml、幼児で300〜600ml、学童500〜1000mlです。一度のたくさんの水分補給は腸に負担をかけてしまう恐れがあるのでやめてください。慌てずゆっくり少しずつが基本です。水分が取れ、おしっこが出るようになったら少しずつ食事を開始します。点滴という方法もありますが、痛みを伴うこともあり、まずはおうちでのホームケアがお子さんにとって一番大切なことです。
赤ちゃんは、ゲップや腹部の軽い圧迫などの弾みでも吐いてしまうことがありますが、普段と変わりなく、機嫌が良ければ慌てることはありません。嘔吐の回数が多く、発熱が下痢など他の症状がある場合は医療機関を受診してください。また、便秘でも嘔吐することがあります。基本的に急ぐことはありませんが、この場合も医療機関を受診してください。
お子さんが嘔吐した際は、まず吐物を喉に詰まらせないよう顔を横に向け、落ち着くまで様子を見ます。吐いた後、水分が取れて元気なら自宅で様子観察してください。何度も繰り返す嘔吐、血や緑色(胆汁)の液体、ぐったりしている、おしっこが出ない(脱水)場合は、すぐに医療機関を受診してください。
また、頭を強打した後の嘔吐、激しい頭痛も緊急性がある場合が多く、すぐに医療機関を受診することをおすすめします。
お子さんの場合ウイルス性胃腸炎に伴う下痢や嘔吐の場合が多くウイルスの種類によって消毒方法が異なる場合があります。実際の消毒方法につきましては当クリニックの掲示板に掲示し、パンフレットもご用意しています。また、感染予防の観点から処理はマスクと手袋をして行うことをおすすめします。
