咳、喘鳴
〒547-0033大阪府大阪市平野区平野西3丁目9-11
06-6707-3741
咳、喘鳴

咳が出る場合、ほとんどはウイルス感染などによる風邪のためと考えられます。
また、風邪以外にもアレルギーが原因となる咳も多くあります。気管支喘息や食物アレルギーなどの症状として咳が出る場合もあります。鼻詰まりから口をあき喉が乾燥したり、鼻水が喉の方に垂れ込んだことにより乾いた咳や痰がらみの咳など色々な咳がでます。
また、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴は、気道が狭くなっているサインで、主に気管支喘息、RSウイルスやヒトメタニューモウイルスなどの感染症が原因となります。早めに医療機関を受診してください。ケンケンとした咳(犬吠様の咳、クループ症候群)や喉のところやお腹がペコペコするような呼吸(陥没呼吸)、顔色が悪い、唇が紫色(チアノーゼ)苦しくて眠れない、会話ができないなどの場合は緊急性がある場合が多いので、夜間や休日でもすぐに医療機関を受診するようにしてください。スマートフォンなどで咳の様子を録画しておいていただくと診療の助けになります。
加湿器や洗濯物を干すなどして室内の乾燥を防ぎます。換気のも注意してください。
こまめな水分補給が大切です。喉が乾くと咳が出やすくなります。喉を潤し、痰を切れやすくするためにこまめに水分を取らせてあげてください。
オレンジジュースなどの柑橘系の果汁やジュース、冷たい飲みのもは喉を刺激し咳を悪化させることがあります。ぬるめのお茶や常温の水などを少しずつ飲ませてあげてください。
横になると痰が胸に落ち込まない様にするため咳が出ます。咳き込みがある時は上半身を少し起こして上げてください。
咳は病原体などを追い出し、体を守ったり、喉に溜まった痰を外に排出し気管支炎や肺炎にならないようにするためのものです。この様なことから、咳を無理に止めると返って症状が悪化する場合があります。咳の状態や程度にもよりますが、咳止めは基本的には必要ありません。
咳が出たら「これ貼っとき」とホクナリンテープ(ツロブテロールテープ)が処方されることがよくあります。このテープの成分であるツロブテロールは、気管支の平滑筋を緩めて広げ、呼吸を楽にする効果があります。気管支喘息などによる呼吸困難の緩和や予防に使用されます。夕方に貼れば朝まで効果が持続するので、夜間から早朝に起こる喘息発作を予防することができます。しかし効果が現れるまでに時間がかかるので急性の喘息発作を止める効果には乏しいと言えます。さらにこのテープは咳を止めるものではありません。
またこのテープの成分は、気管支の筋肉に作用するだけでなく、心臓や他の臓器にも作用し、副作用の心配もあります。筋力の低下や動悸、不整脈などを引き起こしたり、重篤なアレルギー症状を起こす場合もあります。手軽に貼れるからといって、咳が出たからホクナリンテープという考え方は間違いです。本当に必要な状態なのかを確認して使用していただく必要があります。
ベポラップ®は子どもの咳に有効かもしれませんが、あまり有効な報告はありません。昔からある民間療法の一つとして2歳以上のお子さんに正しく使えば安全で有効性があるかもしれないと言われています。劇的な効果はないけど効くんじゃないって感じです。
外国の研究では咳にハチミツが有効という報告もありますが、国内での研究がないため日本のハチミツで同じ様に言えるかは不明です。ただし、乳児ボツリヌス症の発症の危険性があり2歳くらいまではハチミツの投与は慎重にしなければなりません。また、腸の手術後や抗生剤投与後も腸の常在菌叢が荒れやすく、ボツリヌス菌が定着してしまう可能性があるため、2歳以降でも注意が必要です。
